今回は、MRとして複数社でキャリアを積まれた後、広告代理店を経て医師専門の人材紹介会社にキャリアチェンジされた方へのインタビューをまとめました。
本記事はYouTube動画でもご紹介していますので、動画視聴はこちらから↓
こんな方におすすめ
- MRを辞めようか悩んでいる方
- MRからのセカンドキャリアについて知りたい方
- 広告代理店業務について知りたい方
- 人材紹介業務について知りたい方
この記事を書いた人
MRから広告代理店を経て人材紹介会社へ転職!
自己紹介

新卒で日系の製薬会社に入社し、MRとして約3年間勤務しました。
その後、製薬会社向けの広告代理店に転職し、約1年間勤務しました。
現在は医師専門の人材紹介会社でRA(法人営業)とCA(求職者対応)の両方を担当しています。
転職のきっかけ

27歳のときですね。
結婚を機に妻の実家がある横浜での定住を考えるようになったことが、転職のきっかけです。
全国転勤のあるMR職ではなく、医療業界での経験を活かしつつ、地元で働ける職場を探して転職活動を始めました。
元々前職を選んだ時点で、例えばマーケや本社部門といった、事業会社の内部の業務に携わりたいと思っていました。
ですので、広告代理店はマーケティングの方々と一緒に仕事できるという点に魅力を感じ選びました。
MRの延長線上ではなく異なるスキルが身につく環境に身を置きたいという思いから、当初はヘルステック企業や医療系支援会社も検討していました。
実際の転職活動

かなり苦労しました。
MRという職種は個人営業に特化していてチーム連携の経験が少ないと見なされがちで、面接がなかなか通過しませんでした。
2〜3ヶ月間は内定が出ず、就職活動を続けていましたね。
その通りだと思います。
特に支援会社などでは「MRは組織内での連携に慣れていない」というイメージをがあり、入社しても定着しにくいと考えられていることが多い印象です。
年収面の変化

――最初の転職では年収面に変化はありましたか?
製薬会社時代は額面年収が450万円ほどでしたが、広告代理店では額面年収は400万円に下がりました。
50万円の減額だと思っていたのですが、住宅手当などの福利厚生もなくなったため、実質150万円近く減額したような感じです。
そうですね。
ただ、ちょうどタイミングよく妻の実家に住むことができたため、家賃がかからなかったのは大きかったです。
もしそれがなければ、生活はかなり厳しかったと思います。
広告代理店の業務内容

主に製薬会社からの依頼を受けて、資材や広告コンテンツの企画・制作をディレクションする役割でした。
1つの案件を進める上での関係者が多いことですね。
製薬企業のマーケティング担当者、ライター、制作、印刷会社、さらには社内の経理や法務など、連携する人がとにかく多いんです。
単独プレイのMR時代と180℃異なるので、この部分に最初は非常に苦労しました。
私がいた会社はMR出身者の方々も多くいる会社だったので、皆さんその部分で苦労を経験されているようでしたね。
広告代理店を退職した理由

一番の理由は働き方です。
特に新薬発売前のタイミングで発生するコンペ案件が非常にハードで、土日返上で準備が続き、深夜までの業務・終電帰りが当たり前という状態でした。
心身ともに限界を感じたことが、転職を決意した大きな理由です。
そうですね。
コンペ準備と並行して製薬会社からの対等案件もこなしていくのが普通でした。
これは広告代理店特有のハードさで、経験した人にしか分からないのかなと思います。
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医師専門の人材紹介会社の業務内容・収入

現在は、医師専門の人材紹介会社で、RA(法人営業)とCA(求職者対応)を兼務しています。
RAでは医療機関に求人ニーズをヒアリングし、CAではドクターとの面談・面接調整を担当するなど、両方の視点からマッチングを支援しています。
理由は以下になります。
- 広告代理店時代の「ディレクション」業務を苦痛に感じていた
- 現職では、連携を取る部分もありつつ、ドクターとの面談を取るなど個人プレーのできる箇所があった
- 今までの経験を足して2で割ったような働き方ができると感じた
大きく改善されました。
残業もほとんどなく、月の勤務時間も安定しています。
年収は450万円まで回復しました。
また、成果に応じてインセンティブが支給されるため、600万円以上を目指すことも可能となりました。
キャリアチェンジで得たスキルと気づき

広告代理店でのディレクション経験は今の仕事にも活かされています。
他部署や外部パートナーとの連携力、タスク管理能力、そして俯瞰的な視点を持つ習慣が身についたのは大きかったですね。
ソロプレイが基本のMRだからこそ、「1人で考えて動く力」を身につけることができたと思います。
何かトラブルがあった時に、自分の意見をしっかりと持った上で上司に相談することができるのは、MR時代の経験の賜物ですね。
広告代理店に入った当初は、「MRに戻りたい」と強く思いました(笑)
私はディレクションに対する心理的負荷を強く感じるタイプだったので…
MRからのキャリアチェンジはおすすめ?

職種によると思います。
私が現在働いている医師専門の人材紹介会社では、MRの経験が非常に生かされていると感じます。
新卒で人材紹介会社に入った方と私のようにMRを経験した方では見るポイントが違う。
ドクターのプライドを理解しつつ、話を進めることができるというのはMRだからできることです。
- MRのどういった部分がつらいのか
- MRとして身につけた力は何なのか
をよく理解したうえで職種を選べるかどうかが重要だと思います。
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まとめ

今回は、MRとして複数社でキャリアを積まれた後、広告代理店を経て医師専門の人材紹介会社にキャリアチェンジされた方へのインタビューをお届けしました。
MRからのキャリアチェンジに悩まれている方の参考になれば幸いです。
にしまファーマでは、医療業界のキャリア形成に役立つ情報をお届けしています。
転職をご検討の方はぜひ下記からご相談ください。



