本ブログでは、10年以上MRとして勤務したのち、プロダクトマネージャーへとキャリアアップした方に行ったインタビューの模様をお届けします。
これから本社キャリアを目指すMRの方にとって非常に参考になる内容となっていますので、ぜひご覧ください。
本記事はYouTube動画でもご紹介していますので、動画視聴はこちらから↓
こんな方におすすめ
- プロダクトマネージャーの仕事内容や年収について知りたい方
- MRからの転職を検討しているが、何を目指せばいいか迷っている方
この記事を書いた人
MRからプロダクトマネージャーへ!

私の経歴は以下の通りです。
- 大学卒業後、日系の製薬会社に入社
10年以上にわたりMRとして大学病院から開業医まで幅広く担当 - 本社のマーケティング部門に異動
資材企画から始まり、最終的にプロダクトマネージャーへ - その後製薬企業やヘルスケア企業向けの支援会社に転職
現在はマーケティング領域の支援を行う
プロダクトマネージャーとは?

担当製品に関する、マーケティング戦略の立案・実行・検証がメインの業務です。
それに付随して、 売上予測の作成や生産量の調整も業務の一部でした。
また、担当製品が新薬であれば、開発部門や生産部門、規制対応部門とのやり取りも発生します。
業務は幅広いですが、とにかく「製品のマーケティング担当」と思ってもらえれば分かりやすいかと。
そうですね。
基本的にはその形です。
会社によっては、事業領域ごとに担当者を分けている場合もあります。
また、チーフやアソシエイトなど役職も細かく分かれており、組織の規模に応じて呼び方や役割が異なります。
そうですね。
扱う製品の数によって、プロダクターマネージャーの人数はかなり差があります。
人材が豊富な会社では、1つの製品に何人ものプロダクトマネージャーが配属されていたりもします。
プロダクトマネージャーの1日の業務内容

とにかく会議が多いのが特徴です。
1つの製品に関する多岐にわたる業務を全て担当するようなイメージですね。
あります。
KOLをしっかりとマネジメントすることは非常に大きな業務の1つになります。
この業界での成功要因の1つとして、「いかにKOLを抑えていいインフルエンスしてもらうか」という点が挙げられます。
そのため、実際にプロマネ自身が全国を飛び回りと色々なKOLと意見交換や折衝をしますね。
プロダクトマネージャーの決裁権の範囲と組織内の立ち回り

プロダクトマネージャーは全てを単独で決定できるわけではありません。
やりたい施策を上司や部門長に提案し、順々に承認を得る必要があります。
そのため、「根回し」や提案内容をどう通すかという調整力が非常に重要になります。
プロダクトマネージャーの管轄範囲

プロダクトマネージャーの主な業務はマーケティングですが、製品のライフサイクル全体に関与する必要がでてきます。
新薬であれば開発段階から関わり、承認取得、上市、売上拡大までを見据えて動きます。
生産部門や開発部門と連携することも多く、適応追加やポジショニング調整など、業務領域は非常に広いです。
こちらの記事では、CSOのプロダクトマネージャーについて解説していますので、合わせてご覧ください⇩
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プロダクトマネージャーに多い経歴

多くは製薬企業のMR出身者です。
特に日系企業では、営業経験を積んだ後にマーケティング部門へ異動し、プロダクトマネージャーになるルートが一般的です。
外資系では、他業種のマーケティング経験者がプロダクトマネージャーやその上位職として採用されるケースもあります。
P&Gなど消費財業界からの転職事例も耳にしたことがあります。
医薬品ならではのマーケティングの難しさ

やはり法規制の厳しさですね。
「プロモーションを考えよう」という段階で、やれることが非常に限られる・守らねばいけないことが多いです。
社内にプロモーション監査部門があるので、彼らと密に連携を取りながら資材表現のチェックを進めます。
社内向け資材でも、プロモーションコードを遵守した表現で作成する必要があります。
そうした制約の中でウェビナーやデジタル施策などを駆使する、創意工夫が求められると感じますね。
プロダクトマネージャーのやりがいと苦労する点

やはり自分の手がけた製品が市場に出た瞬間ですね。
「世の中に影響を与えるものに携わったんだ」という実感を得られた瞬間は、大きなやりがいとなります。
最も大変だったのは、決裁権がない中で企画を通すための社内調整ですね。
また、新薬の発売時期の忙しさは非常に大きく、精神的にも体力的にも負荷がかかります。
プロダクトマネージャーの評価指標

最も重視されるのは売上目標の達成です。
そのほか、ウェビナーの参加者数、ドクターの認知度向上、処方意向の変化などもKPIとして評価されます。
「自分の携わったプロダクトがいかに世の中に浸透・認知されているか」ということを、先ほど挙げたような指標ではかります。
プロダクトマネージャーの年収

年収については、国内企業で1000万円前後、外資系で1000万〜1500万円程度が一般的です。
責任の大きさに見合った報酬水準ではないでしょうか。
プロダクトマネージャーを目指す人へのメッセージ

営業職からプロダクトマネージャーへのキャリアは描きやすい道筋です。
マーケティングに関心があり、製品戦略を通じて社会に貢献したい方にはとても魅力的なポジションだと思います。
プロダクトマネージャーの経験は、その後のキャリア展開にもつながるでしょう。
今から自分のスキルアップを意識し、準備を進めてくことをおすすめします。
まとめ

今回は、MRからプロダクトマネージャーを経験した方の事例をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
インタビュー内容を通して、転職のヒントや勇気を与えることができればと思います。
にしまファーマでは、医療業界のキャリア形成に役立つ情報をお届けしています。
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