オンコロジーMRの魅力は何?年収1000万でMRキャリアの集大成?

今回は、製薬業界でオンコロジーMR(がん領域担当)として活躍された後、海外MBAに挑戦されているゆたぽんさんに、オンコロジーMRのリアルな働き方ややりがい、キャリアパスについて伺いました。

にしま
にしま
キャリアをどう築くか迷っているMRの方、オンコロジー領域に興味がある方必見!

本記事はYouTube動画でもご紹介していますので、動画視聴はこちらから↓

こんな方におすすめ

  • オンコロジー領域に興味がある方
  • オンコロジーMRの働き方について知りたい方
  • オンコロジーMRのやりがいについて知りたい方

この記事を書いた人

西雅貴

西 雅貴(にし まさき)

【経歴】

  • 2015年3月|長崎大学 卒業
  • 2015年4月|塩野義製薬に新卒入社(MR職)
  • 2019年10月|コントラクトMRへ転職(1年勤務)
  • 2020年〜|医療ITベンチャーに転職(DX推進)
  • 2023年5月〜|にしまファーマ株式会社を創業

医療業界の転職支援に特化した人材紹介会社を経営しながら、
YouTubeやSNSで医療業界の転職情報・ノウハウを発信中。

📩 お問い合わせ:
m.nishi@nishimapharma.co.jp

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自己紹介

にしま
にしま
まずは簡単に、自己紹介をお願いします。

現在、海外の経営大学院でMBAを取得中のゆたぽんと申します。

YouTubeやXで製薬業界に関する情報を発信しています。

これまで内資・外資・バイオベンチャーの3社で、営業(MR)、アカウントマネジメント、マーケティングと幅広い職種を経験してきました。

にしま
にしま
絵に描いたような美しいキャリアですね…!
今日はその中でも特にオンコロジーMR時代について詳しくお話を伺います。

オンコロジーMRとしての担当領域と医師との関係性

にしま
にしま
MRとしてはどんな領域を担当されていましたか?

最初からオンコロジーMRとして、主に乳がんや肺がんなどの固形がん領域を担当していました。

大学病院や基幹病院が中心で、KOL(キーオピニオンリーダー)である教授や部長クラスの医師と関わることが多かったですね。

にしま
にしま
MRは何年間経験されたのですか?

合計で3年間経験しました。

にしま
にしま
オンコロジー領域はかなり細分化していて学ばなければならないことが多い印象がありますが…

「がんとは何か」という理解から始まり、癌の種類の違いや臓器別の違いを体系的に学んできました。

乳がんであれば、ホルモン陽性やHER2陽性、肺がんであれば扁平上皮など、がんのタイプが細かく分類されているので、情報のインプット量は多いと思います。

にしま
にしま
先生方のニーズもあり、面会の時間が長くなりそうですね。

私は「面会が長いな」と感じたことはあまりなく、30秒で説明したり、エレベータートークのような時も多かったと思います。

しかし、新薬が出たタイミングや 適用が追加された時というのは、先生方が興味を持って時間を取ってくれている印象がありますね。

オンコロジーMRのやりがい

にしま
にしま
オンコロジーMRならではの魅力を教えてください。

まずは「命に直結する薬」を扱えることです。

抗がん剤は生存期間に直接影響を与える薬なので、治療成果が明確に見えるという意味で非常にやりがいがあります。

にしま
にしま
患者さんの変化を医師から聞いた時の達成感は大きそうですね。

まさにそうです。

「薬を使って患者さんの状態が良くなり、家族との時間を過ごせた」といったエピソードを聞いたときには、涙が出るくらい嬉しかったです。

患者視点の大切さ

にしま
にしま
オンコロジーMR時代のエピソードで、印象に残っていることを教えてください。

ある乳がんの患者さんが下痢という副作用を懸念して、他社の薬を選ばれたんです。

MRをやっていた当初は「延命効果が高い薬=正義」だと信じていたので、「なぜ効果の高い薬を選ばないのか?」と疑問でした。

しかし、その患者さんは孫娘の結婚式に参加したくて、どうしても下痢を避けたかったのです。

患者さんの「人生の大事な場面を優先したい」という気持ちに、気づかされた瞬間でした。

このエピソードを通して、「延命を絶対的正義として振りかざしてはいけない」というように思うようになりました。

患者さんそれぞれに希望する最後の迎え方や人生において大事にすることがある。

オンコロジーMRは、ただ「良い薬を売る」だけではなく、「先生方とのディスカッションの中で患者さんのニーズを把握し最適な提案をする」ということができなければ務まらないと思います。

アンメットメディカルニーズへの挑戦

にしま
にしま
オンコロジーMRのもう1つの魅力として「アンメットメディカルニーズに応える」ことがあると伺いました。

はい、そうです。

がんの中でも治療薬がない疾患領域はまだ多く存在します。

そういった「まだ助けられていない患者さん」に向けて新薬を届けられることは、非常にやりがいを感じる部分です。

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実際の働き方と1日の流れ

にしま
にしま
オンコロジーMRの1日のスケジュールはどんな感じですか?

午前中に内勤、昼と夕方にアポイントを入れることが多かったです。

1日3アポが理想ですが、少なくとも1日1名とはお会いするようにしていました。

にしま
にしま
先生にはどのようにアポイントを取っていましたか?

PRジョイというアプリを使ったり、個人的にメールをすることもありました。

私立の大学病院では、秘書さんを通して調整することが多かったです。

にしま
にしま
講演会や出張も多かったのではないですか?

多かったですね。

講演会の調整や資料作成だけで1日終わることもありました。

北海道の翌日には福岡へ移動するなど、全国を飛び回ることが多かったので、旅好きにはある意味楽しみでもありましたね。

年収の変化

にしま
にしま
ここまで経験されてきた中で、年収の推移はどんな感じでしたか?

1社目で600万ほど、2社目では120万アップで750万、3社目では1100万まで上がりました。

にしま
にしま
3回目の転職で350万アップはすごい!
転職時の職種についても教えて頂けますか?

1社目:キーアカウントマネージャー→2社目:MR→3社目:マーケティングのプロダクトマネージャーというキャリアチェンジです。

マーケティング部門に異動し役職がついたのが、収入面では大きかったです。

残業代もしっかり出たので、実質的な報酬はさらに上がっていました。

 まとめ

今回は、製薬業界でオンコロジーMR(がん領域担当)として活躍された後、海外MBAに挑戦されているゆたぽんさんに、オンコロジーMRのリアルな働き方ややりがい、キャリアパスについて伺いました。

オンコロジーに興味のある方や、MRを目指す方の参考になれば幸いです。

にしまファーマでは、医療業界のキャリア形成に役立つ情報をお届けしています。
転職をご検討の方はぜひ下記からご相談ください。

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