【日本化薬MRのリアル】将来性抜群でホワイトすぎ?

本ブログは、日本化薬のMR事情についてまとめました。

にしま
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今回は、日本化薬の中でも貴重な女性MRの方にインタビューした内容をお伝えいたします!

本記事はYouTube動画でもご紹介していますので、動画視聴はこちらから↓

日本化薬のMRは将来性抜群でホワイト!

にしま
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早速、日本化薬のMR事情についてインタビューした内容をお伝えしたいと思います!

自己紹介

にしま
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まずは自己紹介をお願いいたします!

現在、30代前半の女性です。

1年前に日本化薬を退職しております。

にしま
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日本化薬は製薬だけではなく、火薬事業等複数の事業を展開している会社なので、そのような特徴の含め、色々教えて頂けたらと思います!

日本化薬を選んだ理由

にしま
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では、なぜ日本化薬に入社されたのか、理由を教えて下さい!

オンコロジー領域に興味があったので、昔からオンコロジー領域に強い日本化薬を就職先の選択肢して考えていました。

また、最短で大学病院担当になれる可能性がある企業を探したところ、日本化薬が候補としてあがってきたというのも理由です。

にしま
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大学病院の担当を見据えて就活されてたんですか?

そうです。

就職活動の際、OB訪問をし、先輩方から色々アドバイスを頂きました。

その中で、「MRを続けるなら大学病院は担当しておいた方がいい」という助言を頂き、大学病院の担当をできるだけ早くやらせてもらえる企業を探すようになりました。

日本化薬について

にしま
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日本化薬という会社はどんな会社か、教えて下さい!

内資系の会社で、年間売上2,000億円越えの非常に大きな企業になります。

また、製薬以外にも、自動車安全部品や染料、農薬等、色々な事業を抱えているというのも特色になるかと思います。

にしま
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製薬事業の中で、特に注力している領域は何でしょうか?

やはり、一番はオンコロジーの領域です。

また最近はジェネリック医薬品やバイオシミラーが製品のラインナップとしては増加傾向にあります。

しかし、注力している領域は今も昔も変わらず、オンコロジーに一貫しています。

にしま
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そうするとやはり、日本化薬の中で、現在注力している主力品もオンコロジー領域の製品でしょうか?

そうですね。

膀胱癌診断用薬の「アラグリオ」や、肺がん分子標的薬、抗がん剤「ポートラーザ」、血液がん薬の「ダルビアス」が主力製品になります。

にしま
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競合他社はどこですか?

新薬だと、同じ癌領域に力を入れている「中外製薬」「第一三共」が競合他社にあたります。

また、ジェネリック製品だと「沢井」「東和」等が競合他社になります。

日本化薬のMR事情

にしま
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日本化薬所属のMRは現在何名いらっしゃるのでしょうか?

日本化薬所属のMRは約300名くらいになります。

にしま
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女性のMRの割合はどのくらいですか?

女性は、1割もいないかと思います。

基本は男性の方という印象です。

にしま
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約300人というMRの人数だと、一人あたりの担当地域が広くなりそうですが、実際はいかがでしたか?

お察しの通りで、一人あたりの担当領域が広かったです。

最近は、さらに社員数や営業所数も減り、私が入社した時よりも、担当地域が広くなっているという噂です。

にしま
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MRは会社によって、製品毎の担当制をとっている場合と、一人ひとりのMR皆が全製品を扱う場合がありますが、日本化薬はどちらでしょうか?

基本的には全員同じ製品を担当します。

しかし、大学病院クラスでしか使用されない薬等も多く、担当が開業医なのか、それとも大学病院なのかという点で、実際扱う薬の種類も異なってきます。

にしま
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製品で分けているというよりは、担当の訪問先次第で、扱う製品が異なってくるということですね!

そうですね!

にしま
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体外診断薬の取り扱いもありますか?

関連会社で取り扱いありますが、MRとして、体外診断薬の取り扱いをすることはありません。

にしま
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治療薬と診断薬では担当が分けられているんですね。

そうですね!

にしま
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他社にはない日本化薬の特徴を教えてください!

抗がん薬は50品目以上を扱うため、数多くの診療科やがん種で経験を積むことができます。

この特徴は他社にない強みになります。

しかし、開発力というより、他社とのライセンス契約で製品数を稼いでいるというのが現状です。

にしま
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対象の50品目はすべて評価品目なのでしょうか?

長期収載品等は評価外になることも多いですが、その年によって結構変動します。

日本化薬の社風

にしま
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日本化薬の社風についても教えてください! 「緩い感じの人が多い」「バリバリ仕事する人が多い」といった感覚的な回答で良いのですが、どの様なタイプの人が多かったですか?

30代〜40代前半の方はバリバリ仕事をする人が多い印象です。

一方で、管理職を下りたベテランの方々は解放された感じで、のびのびと仕事をしている傾向にあります。

日本化薬の将来性

にしま
にしま
会社の将来性について教えてください!

経口の抗がん薬のジェネリック医薬品が今後の主力になっていくと予想しています。

新薬の上市がないことが、日本化薬の最大の弱みで、これからも新薬は他社品の導入が続いていくことが予想できます。

そもそもパイプラインが枯渇しているため、新薬を出せる体制にはもはやない状態にあります。

にしま
にしま
製薬以外の事業を含め、会社全体でみると将来性はいかがでしょうか?

会社全体で見ると、複数の柱になる事業もあるため、当面は安定しているかと思います。

中に入ってわかることですが、それぞれの事業の相乗効果は全く感じられないというのが残念な部分です。

日本化薬MRの給料

にしま
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給料の仕組みを教えてください!
  • 本人給(一年ごとに自動で上がる基本給)
  • ポジション給(個人の取り組みで変わる+αの給与)

上記2つの合算が月にもらえるお給料になります。

一人一人の営業成績は月給でなくボーナスに反映されます。

月毎の営業成績が悪くても、半年トータルの成績で評価されるため、他の月でカバーも可能です。

そのため、他社のMRのように「月末の詰め」に苦しんだりすることはないです。

にしま
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「月末の詰め」がないのは精神的にも楽ですね!

会社全体で見ると、10年以上ベースアップゼロなのに対して、役員はストックオプションでさらに報酬が上積みされています。

また、株主に対しての配当はここ10年で倍近くに増配しています。

対外的にはとても良い会社ですが、一般従業員を若干軽視している部分もあります。

にしま
にしま
新卒の年収はいくらくらいでしたか?

1年目は約500万円くらいでした。

にしま
にしま
退職時はどのくらいでしたか?

700万円くらいです。

にしま
にしま
日本化薬にてMRをずっと続けて、年収が1000万円に到達する年齢は何歳ぐらいですか?

人にもよるかと思いますが、管理職試験を経てからでないと1,000万円クラスの年収をもらうことは難しいです。

そのため、大学院病院担当のMRでも、年収800万クラスがほとんどです。

インセンティブが他社と比べて少ないので、高収入を求めて転職していく人も多かったです。

にしま
にしま
MRは「日当代」というものがありますが、1日いくらでしたか?

「日当代」は1日あたりでは算定されず、ひと月で5万円でした。

にしま
にしま
家賃補助の会社負担額はいくらですか?

家賃補助は地域によって負担額が異なりますが、家賃の6〜7割は負担してもらえます。

にしま
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MRの評価体系について、他社とは違う独特な評価体系がありますか?

半年の営業成績6割、注力品進捗などのプロセス評価4割という評価方法になります。

成績が振るわない場合でも、プロセス評価で稼ぐことができれば、評価が大きく下振れすることないです。

そのため、ノルマ達成へのこだわりを他社のMRほど強く持つ必要がありません。

日本化薬の採用状況と福利厚生

年収が2倍に上がる転職業界

にしま
にしま
新卒の採用状況を教えてください。

新卒は、5人程度です。

中途入社は「日医工」からの登用が急増している印象があります。

にしま
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「日医工」からの登用が急増している理由や背景は何ですか?

日本化薬は現在、ジェネリック医薬品が主力となりつつあります。

そのため、ジェネリック医薬品メーカーやMSからの転職も増えています。

即戦力の補強も兼ねているのかと思います。

にしま
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中途採用者のレベルも高いように感じますが、新卒の学歴について、日本化薬はいかがでしょうか?

早稲田大学卒業の方は優遇されているという噂は聞いたとことがあります

にしま
にしま
早稲田大学卒業の方が優遇されている理由や背景はご存知ですか?

恐らく、他部門の役員に早稲田出身者が多いのが理由の一つだと言われています。

にしま
にしま
次に会社特有の福利厚生などがあれば教えてください!

Tリーグの協賛をしているため、申し込みすれば卓球の試合を見ることができます。

そして、年間7万円分のカフェテリアプランが嬉しい福利厚生でした。

日本化薬のリアルな裏話

にしま
にしま
続いてリアルな裏話があれば教えてください!

日本化薬は最近、医薬品の供給不安に対応するため、増産体制を敷いています。

そのため、工場の社員の労働時間がかなり増えています。

増産は世間的には良いことで、医療従事者には歓迎されますが、工場がブラックな体制のせいで、従業員から不満が出てきているのは複雑な心境です。

日系企業ならではの話ですが、社内外問わず他社・他者の動きばかりを気にする風潮があります。

にしま
にしま
化学メーカーの色が入っている会社は、ホワイトで人気企業というイメージですが、実際に働いて、どう感じましたか?

医薬事業が不調でも他部門がカバーしてくれるので、大きく業績が凹むことがないというのが、良い点になります。

「リスク分配ができている」と評価することもできますが、その分利益も分散されてしまいます。

そのため、稼いでいる医薬品に十分な投資がされていないという実情もあり、少し気になるところです。

社員の不祥事には甘く、問題を起こした社員がクビになるケースはあまりないです。

真面目に働いている社員の中には不満に思っている人もいます。

また、保守的な会社なので新しいことに挑戦する風土はほとんどありません。

期待されていたナノミセル製剤の開発が中止になったのはかなり大きな痛手で、先行きは正直不安なところもあります。

にしま
にしま
ナノミセルはDDSの第一世代として注目度も大きかった分、残念でしたよね。

そうですね。

にしま
にしま
かなりリアルな内情もお話いただき、今回は誠にありがとうございました!

まとめ

今回は、日本化薬のMR事情についてお伝え致しましたが、いかがでしたでしょうか?

インタビュー内容を通して、転職のヒントや勇気を与えることができればと思います。

転職相談をご希望の方は次の案内から是非、詳細ご確認お願いいたします!

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  • この記事を書いた人

西 雅貴(にし まさき)

【経歴】2015年3月に長崎大学を卒業し、新卒で塩野義製薬株式会社にMRとして入社。その後、2019年10月にコントラクトMRに転職し、1年間の勤務を経てMRからキャリアチェンジ。2020年からヘルステック(医療IT)企業へ入社し医療業界のDXに携わる。2023年5月ににしまファーマ株式会社を創業。 医療業界の転職支援に特化した人材紹介会社を経営しながら、YouTubeやSNSで医療業界の転職情報や転職ノウハウを発信中。 お問い合わせは下記までどうぞ。 m.nishi@nishimapharma.co.jp

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