「アポプラスステーションってどんな会社?」「CSOの中でどんな特徴があるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
アポプラスステーションは、調剤薬局大手のクオールグループに属するCSO(医薬品販売業務委受託機関)です。2000年からCSO事業を手がけており、コントラクトMR業界では古くから名前の知られた会社のひとつです。
この記事では、アポプラスステーションの会社概要や強み、MR経験者・未経験者それぞれの応募条件や年収、研修制度、社員の声までをMR転職ラボ編集部がまとめました。
アポプラスステーションの会社概要
まずは基本情報から見ていきましょう。
| 商号 | アポプラスステーション株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都中央区日本橋二丁目14番1号 フロントプレイス日本橋 |
| 設立 | 1993年10月25日 |
| 資本金 | 4億3,800万円 |
| 従業員数 | 868名(2026年8月現在) |
| 代表者 | 代表取締役社長 八所 孝志 |
| 事業内容 | CSO事業、CRO事業 |
| 株主 | クオールホールディングス株式会社 |
| 許認可等 | 有料職業紹介事業(13-ユ-304746) 一般労働者派遣事業(派13-304781) 公益財団法人MR認定センター認定企業(MR-E第1号 施設認定/MR-S第3号 システム認定) プライバシーマーク使用許諾事業者 健康経営優良法人2026(大規模法人部門) |
出典:アポプラスステーション公式サイト「会社概要」(2026年10月2日確認)
株主はクオールホールディングス株式会社で、2012年にクオールグループへ参画しています。グループ内には調剤薬局のクオール株式会社のほか、第一三共エスファ株式会社、医療系人材紹介のアポプラスキャリア株式会社、メディカルクオール株式会社などが並びます。薬局・製薬・人材と、医療に関わる会社が多く集まったグループといえそうです。
アポプラスステーションの事業内容
事業の柱はCSO事業とCRO事業の2つです。
CSO事業
コントラクトMRの派遣が中心です。製薬企業との契約形態には「派遣型」と「業務委受託型」があり、派遣型ではクライアント側の上長がMRをマネジメントし、業務委受託型ではアポプラスステーションの上長が自社MRをマネジメントする形になるそうです。
あわせて、営業組織の立ち上げ支援や契約形態のアドバイス、MRが使う車両・IT機器の手配に関する助言など、はじめてCSOを活用する企業向けのサービスも用意されています。外資系企業が日本で営業部門を立ち上げるケースも、活用シーンとして挙げられていました。
CRO事業
医薬品・食品の臨床試験支援や、CRA(臨床開発モニター)の派遣を行っています。食品のヒト試験を手がけている点は、CSO専業の会社にはあまりない特色でしょう。
出典:アポプラスステーション公式サイト「事業概要」「サービス」(2026年10月2日確認)
アポプラスステーションの特徴・強み
2000年からCSO事業を手がける老舗
アポプラスステーションがCSO事業を始めたのは2000年4月。転職サイトdodaの企業紹介では「日本企業で初となるCSO事業を開始」と紹介されています。
もともとはMR教育から出発した会社で、1999年にはMR認定センターから企業内教育研修システムの認定を、2001年には教育研修施設の認定を受けています。会社概要に記載されている認定番号が「MR-E第1号」であることからも、MR教育の分野で早くから実績を積んできたことがうかがえます。
600名以上のMRと60社以上の契約企業
公式サイトによると、在籍MRは若手からベテランまで600名以上。20代・30代の異業種出身者やMR経験者を合わせて、年間100名以上を採用しているとのことです。
採用サイトで公開されている数字も見ておきましょう。
- 契約企業数:60社以上
- 顧客満足度:80%以上(年1回のクライアント上長アンケート)
- 「期待を超える活躍」の最高評価:60%以上(配属3か月後時点)
- 勤務エリア満足度:85%以上(MR対象の無記名アンケート)
- 未経験入社比率:40%以上
出典:MR-PLUS.com「数字で見るアポプラスステーション」(2026年10月2日確認)
専門領域MRの育成に力を入れている
2017年から専門領域MRの育成プログラムを立ち上げ、現在はオンコロジー(ONC)、免疫関連疾患(IMM)、中枢神経系疾患(CNS)の3領域で展開しています。これまでに延べ100名以上の専門領域MRを育成してきたそうです。
特徴的なのは、1つの領域だけでなく、患者さんが合併しやすい周辺疾患の知識まで身につける方針をとっていること。プログラム修了後も、臨床医の指導のもとで年間を通じたフォローアップ研修があるとのことです。
PMとSVの二層で現場を支える
プロジェクトごとに、クライアントの方針をプロジェクト運営に落とし込むプロジェクトマネージャー(PM)と、MRの労務環境や活動状況を見るスーパーバイザー(SV)が配置されています。派遣先で一人きりになりがちなコントラクトMRにとって、定期面談やプロジェクトミーティングで相談できる相手が社内にいるのは心強いポイントです。
MRとして働く場合のキャリア・働き方
アポプラスステーションはMR経験者と未経験者の両方を募集しています。応募条件だけでなく、選考の流れや配属の決まり方も大きく異なるため、分けて見ていきます。
MR経験者(匠MR)の応募条件と選考の流れ
同社では、豊富な現場経験を持つ即戦力MRを「匠MR」と呼んでいます。
- 雇用形態:正社員(条件によっては契約社員の場合もあり)
- 応募資格:MR認定有資格者、MR経験2年以上、要普通運転免許
- 勤務地:希望勤務エリアを最大限考慮
選考は「エントリー → 面接 → プロジェクトマネージャー面接 → プロジェクト配属調整・内定 → 入社」という流れです。最初の面接に合格すると「提案人材」として登録され、合うプロジェクトが出てきた段階で連絡が来る仕組みになっています。内定が出るのは配属先が決まったタイミングなので、時期によっては面接合格から内定までに間が空くこともありそうです。
一方で、入社日は随時相談でき、月の途中からの入社も可能とのこと。50代以上のMRが活躍しているプロジェクトもあると紹介されており、採用サイトに載っている「先輩MRの入社動機」には、56歳で「単身赴任が長かったため、自宅に戻りたかった」という声も見られました。
MR未経験者の応募条件と選考の流れ
- 雇用形態:正社員
- 応募資格:専門/短大卒以上(文理不問)、社会人経験1.5年以上、要普通運転免許
- 勤務地:転勤あり(社宅制度・引っ越しサポートあり)
- 研修期間:入社後3か月は本社勤務(通勤が難しい場合は会社手配のマンスリーマンション等から通勤)
未経験者は「エントリー → 面接 → 内定・条件提示 → 入社」と、経験者よりもシンプルです。プロジェクト(配属先)は入社後に決まります。
2026年7月時点で、MR未経験からスタートした人が40%以上を占めており、文系出身者は70%超、入社時の年齢のピークは20代後半とのこと。2026年9月時点の採用サイトでは、2026年12月〜2027年4月入社の未経験MRを募集しているというお知らせも出ていました。
-
-
未経験からMRを目指すには? 仕事内容・向いている人・コントラクトMRについて徹底解説!
この記事では、MRの仕事内容、求められるスキル、コントラクトMRという選択肢、向いている人の特徴まで整理して解説します。 MRは専門職のイメージが強く、未経験から目指せるのか不安に感じる方も多いのでは ...
続きを見る
入社後のキャリアパスは?
MRとして経験を積んだあとは、スペシャリストMR、リーダー、SV、PM、研修トレーナーといった道があるそうです。MRから異動した実績はCSO本部の6部署にのぼり、MRのマネジメントに限らず、採用や研修の部署へ移るケースもあります。
年に1度、MRを含む全社員にキャリアビジョンを聞くWEBアンケート(人事異動や組織編成の参考にされる)や、将来の管理職・経営人材をMR職からも選考する制度もあります。公式サイトでは、未経験から5年でスペシャリティMRへ成長できるキャリアパスを整備していると説明されていました。
出典:MR-PLUS.com「募集要項」「匠MR(即戦力MR)のみなさまへ」「MR未経験のみなさまへ」「MR育成プログラム」(2026年10月2日確認)
研修・サポート体制
MR教育から始まった会社だけあって、研修の種類は豊富です。研修講座数は136講座、研修トレーナーは20名以上在籍しているとのこと。主なものを整理します。
未経験者向けの導入研修
入社後約3か月の導入研修で、MR基礎試験に向けた対策講座や直前講座を受けながら、医療現場での接遇や安全性情報の収集・提供といった実践的なトレーニングも行います。後述のH.Mさんのインタビューでは、2か月の座学のあと、残り1か月は医師役とのロールプレイやプレゼンテーションに取り組んだと振り返っていました。
配属後も、1か月目と3か月目にトレーナーがMR活動に同行して指導する「APS FIELD OJT」があります(対象は未経験1年目のMR)。
APS COLLEGE
生活習慣病や文献・臨床データの読み方などMRの土台を学ぶ「G MR」(e-learning)と、専門領域研修にあたる「G MR plus」(集合研修・オンライン含む)の2段階で構成された、同社独自のプログラムです。
APS SKILL CAMP
コミュニケーション、ロジカルシンキング、タイムマネジメントなどの基礎スキルに加えて、「大学病院の歩き方」「特約店の歩き方」といったMR活動に直結するテーマも並んでいます。2024年10月から運用が始まった比較的新しい仕組みです。
APS STUDY PLUS for MR
診療報酬改定や医療費適正化計画など、病院や医師を取り巻く医療環境についてオンラインで学ぶ研修です。
なお、これらの研修の受講はすべて任意とされています。自分の目標に合わせて選んで受けるスタイルのようです。
出典:MR-PLUS.com「教育研修体制」「MR未経験のみなさまへ」、アポプラスステーション公式サイト「コントラクトMRとして働く」(2026年10月2日確認)
給与・待遇・福利厚生
給与は、MR経験者と未経験者で体系が異なります。いずれも採用サイトの募集要項に記載されている内容です。
年収
| MR経験者 | MR未経験者 | |
|---|---|---|
| 年収 | 理論年収530万〜800万円(経験・能力に応じて決定) | 初年度理論年収 一律509万円 |
| 年収以外 | 日当(月額3〜4万円)・諸手当あり | 日当(月額3〜4万円)・営業・専門職手当(MR配属後、時間外勤務手当40時間分相当に替えて支給)/定期昇給あり |
出典:MR-PLUS.com「募集要項」(2026年10月2日確認)
経験者・未経験者ともに、年収とは別に月3〜4万円の日当が支給される点は押さえておきたいところです。また、活躍するベテランMRを「匠MR」と位置づけ、クライアントの声を手当に反映する制度を15年にわたって運用しているとのことでした。
未経験者は初年度一律509万円からのスタートです。異業種からの転職で年収アップを狙える水準といえる一方、配属後の営業・専門職手当は時間外勤務手当40時間分に相当するものとして支給される点は、条件提示の際に確認しておくと安心です。
コントラクトMR全体の年収相場や、CSOを選ぶ際のポイントは以下の記事で解説しています。
-
-
MR経験者からCSOを目指すには?メリット・注意点・転職活動の進め方を徹底解説!
MRとして医療現場での経験を積む中で、「このままでいいのだろうか」「CSOへの転職という選択肢もあるのでは」と考え始めた方に向けた記事です。 転勤、担当製品の将来性、評価制度への不満など、MRとして働 ...
続きを見る
転勤時の手当・福利厚生
- 社会保険:健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険
- 社宅制度(転勤を伴う場合):家賃一部会社負担、敷金・礼金など初期費用は会社負担(上限あり)、引越し費用会社負担
- 単身赴任手当、帰省旅費(月2回)、赴任時手当
- クオール従業員持株会
- 保養所(提携リゾートホテル等を会員価格で利用可)
- カフェテリアプラン
- 勤続表彰制度、優秀社員表彰制度
- 退職金制度(ライフプラン支援制度)
単身赴任者には毎月2回分の帰省費を会社が負担しており、採用サイトでも大きく打ち出されています。全国にプロジェクトがあるCSOでは転勤の可能性がつきものなので、こうした手当の手厚さは比較のポイントになるでしょう。
休日・休暇
年間休日は120日以上で、土日祝・夏季休暇・冬季休暇があります。年次有給休暇は入社時から付与され(初年度は入社月によって日数が異なる)、入社次年度からは11日が付与されるとのことです。
出典:MR-PLUS.com「募集要項」「数字で見るアポプラスステーション」(2026年10月2日確認)
社員の声
実際に働く人の声から、アポプラスステーションの魅力を紹介します。
H.Mさん(2016年入社・MR未経験から入社)
「お薬の情報提供という形で誰かの治療の選択肢を広げられる。」
―H.Mさん(MR-PLUS.com 社員インタビューより引用)
- 大学卒業後、ドラッグストアの販売職を経て2016年に未経験で入社
- 糖尿病、呼吸器、血液がんの3領域を担当し、MRとして約8年活動
- 現在はMR採用担当
血液がん領域で新薬を案内した患者さんが外来治療に移れたと聞いたときの感動が、MRという仕事への誇りにつながったそうです。シフト制だった前職と比べて、土日休みや連休の取りやすさに驚いたという話や、1年目に毎日のように電話で相談に乗ってくれたSVの存在にも触れており、未経験者にとっての「支えてくれる人がいる環境」の大切さが伝わってくるようにも感じられます。
K.Tさん(2015年入社・MR経験者として入社)
「キャリアは、いつでも自分の意思で変えられる」
―K.Tさん(MR-PLUS.com 社員インタビューより引用)
- 総合商社、海外留学、医療機器・外資系製薬企業での営業・MRを経て2015年に入社
- コントラクトMRから入社約4年でSV(マネージャー)に昇格
- 現在は経営企画部部長
東日本大震災をきっかけに、家族との時間を含めた「自分の人生に合わせた働き方」を考えるようになり、CSOという働き方を選んだそうです。クライアントから「一緒に働きたい」と思われることを最優先にし、社内の表彰や資格取得にも自ら手を挙げてきたとのこと。コントラクトMRからでもマネジメントや経営側へ進める道があることを、身をもって示しているキャリアなのかもしれません。
出典:MR-PLUS.com「社員インタビュー」(2026年10月2日確認)
よくある質問
文系・MR基礎試験に未合格でも応募できる?
Q. 文系出身で、MR基礎試験にも合格していません。応募できますか?
プロジェクトが終わったらどうなる?
Q. 派遣先のプロジェクトが終了したら、どうなりますか?
勤務地の希望は通る?
Q. 勤務地の希望はどのくらい考慮してもらえますか?
年収はどう決まる?
Q. 入社時の年収はどのように決まりますか?
出典:MR-PLUS.com「よくある質問」「募集要項」(2026年10月2日確認)
アポプラスステーションに向いている人・向いていない人
ここまでの内容をふまえて、編集部の視点で向き不向きを整理しました。
向いている人
未経験からMRに挑戦したい20〜30代
約3か月の導入研修と配属後の同行指導があり、正社員のうち40%以上が他業界出身です。文系出身者も多く、異業種から挑戦する人にとってはハードルが低めの環境でしょう。
専門領域のMRとしてキャリアを積みたい人
オンコロジー・免疫・中枢神経の育成プログラムがあり、48歳で「自分の年代からでも専門領域に挑戦できる体制」に惹かれて入社した人もいるようです。年齢に関係なく専門性を高めたい人には合いやすいはずです。
地元や家族の近くで働きたい経験者
経験者は希望エリアを最大限考慮してもらえるうえ、勤務エリア満足度は85%以上。単身赴任が長く、自宅から通えるプロジェクトを探しているベテランMRにとっては選択肢になりやすい会社です。
向いていない人
すぐに入社時期を確定させたい経験者
経験者は面接合格後に「提案人材」として登録され、配属先が決まった時点で内定が出る流れです。条件に合うプロジェクトが出てくるまで待つ可能性があるため、退職日が決まっていて急いでいる人はスケジュールに注意が必要です。
未経験で、勤務地を絶対に変えたくない人
未経験者の募集要項には転勤ありと明記され、研修中の3か月は本社(東京・日本橋)勤務です。社宅や帰省費のサポートは手厚いものの、地元から離れられない事情がある場合は、事前の相談が欠かせません。
1社の製品・組織にじっくり腰を据えたい人
コントラクトMRはプロジェクト単位で働くため、契約終了にともなって担当領域や職場が変わることがあります。H.Mさんのように複数領域を経験できるのは魅力ですが、ひとつの会社・製品に長く関わりたい人には物足りなく感じるかもしれません。
まとめ
アポプラスステーションは、2000年からCSO事業を手がけ、MR教育で早くから実績を重ねてきた会社です。クオールグループの一員として、600名以上のMRが60社以上の企業のプロジェクトで活動しています。
経験者は理論年収530万〜800万円で勤務エリアの希望も考慮されやすい一方、配属先が決まるまで内定を待つ流れには注意が必要です。未経験者は初年度一律509万円からスタートでき、3か月の導入研修やAPS COLLEGEで専門性を伸ばしていけますが、転勤ありが前提となります。なお、年収とは別の日当(月額3〜4万円)は、経験者・未経験者のどちらにも支給されます。
研修の充実ぶりと、PM・SVによるサポートの手厚さは、この会社ならではの持ち味といえます。気になった方は、ほかのCSOとも条件を見比べながら、自分の希望する働き方に合うかどうかをじっくり確かめてみてください。


