ヘルステックベンチャー転職ってぶっちゃけどうなん?【1年経って思う本音を書いてみる】

超久々のブログです。
最近はYouTubeの方更新してるので、ブログは放置してました。

今サウナに来ていて、サウナからこのブログをお届けしています。

 

浴衣なう( ^∀^)

今流行りのサウナにハマり、絶賛サ活してるので関東でいいとこあったら教えてください( ^∀^)

 

ってことで本題へ。

今日は少し長いです。

今日のブログでは、コントラクトMRからヘルステックベンチャーに転職して約1年経ったので、

MRからヘルステック業界への転職ってぶっちゃけどうなん?

っていうことを赤裸々に書いていこうと思います。

いいところ悪いところも含めてね。

(ヘルステック業界とはいえ、会社によって色は違うので全てがそうではないですからね。)

一応僕は、主に製薬会社がクライアントで、製薬会社のDXを解決するぜ!みたいな会社にいます。

そもそも、ヘルステックベンチャー(医療IT会社)って何ぞや?と思う人はこちらの記事をご覧ください。

医療ITベンチャーって何するの?【MRからベンチャー転職で感じたこと】

で、大まかにヘルステックベンチャーってどんな雰囲気やねんというところから書きますが、

  • ヘルステックベンチャーの雰囲気
  • 待遇(年収や福利厚生)
  • 激務?
  • 教育体制

の4点から書きます。

結論、明確な目的や目標がない限り医療ITはお勧めしません。

ここ、めっちゃ大事です。

もう少し夢を持たせろよ、と自分でも思いますが実際そう思います。

理由は、ほぼ確実に年収が下がって転職することになるから。

基本的に、額面の収入も下がり、家賃手当もないので、額面がMRと同じでも実収入は下がります。

なので、明確な目的がないと転職した目的を見失ってしまいます。

僕自身の目的としては

  • 副業OK
  • 年収がそこまで下がらない会社
  • 新しい業界で新たな知識1から勉強するのめんどい、医療業界なら経験値あるやん

という条件があったので消去法でヘルステックを受けようと決めました。

副業OKを求めたのは、コソコソ副業したくないのと、副業OKにしてるということは、それなりに柔軟な会社で、もしかしたらマイペースに働けるんじゃね?

という考えがあったからです。

僕自身はコンサル行ってバリバリ働くとか、そんな上昇志向は1ミリもなく、できるだけマイペースに働けて、かつ年収もそんなに下がらない、勉強にコストをかけたくない、というワガママ思考で会社を探し当てました。

とまあ、僕の会社選びの軸はそんな感じ。

特殊なので参考にならないと思いますが。

そしてここから真面目な話。

最初に言いたいのは

ヘルステックベンチャーだからといって、特別な風潮や雰囲気があるわけでもないです。

何か難しそうな業界だねってイメージ持たれそうですが、一ミリもそんなことはありません。

自社のITスキルを駆使して、医療業界のDXをゴリゴリ進める。

なるほど、てことは

雰囲気的にはITベンチャーの医療版だな

というイメージで見てください。(語彙力)

では、書いていきます。

ヘルテックベンチャーのイメージ

ちなみに、皆さんヘルステックベンチャーって聞いてどんなイメージ持ってます?

仕事バリバリの人多くて、先進的でキラキラ輝いてる!

何よりヘルステックベンチャーって響きがかっこいい!!

イケメンのイラスト

みたいなイメージを持っている人も多いのではないかと思います。

しかし、実態はそうでもなく泥臭すぎる。(あっ、優秀な人は普通にいます)

ネット使って会社の課題を一発解決!

なんてことはなくて、例えば広告を配信したい!という要望を受けて納品したらその後は

・今月はどれくらいのインプレッション(サイトの訪問数みたいな)で

・今月はどれくらいのCTR(該当広告のクリック率)があって・・

ということを毎月検証していきます。

外部に対しては割と地道な活動が多く、社内でも

  • 自社の社内システム管理もアナログなところが多々ある
  • 社内システムが整っていない
  • 自社商品について誰に質問したらいいか分からない

なんてことがザラにあります。

ITスキルを使って御社の課題解決します、

webマーケの力使って、御社のマーケを円滑に進めます、

なんていう響きのいいことを言っても、中身は地道な検証作業。

ターゲットリストを1からスプレッドシートを使って作ったり、とにかく無料で使えるツールを駆使。

こんなこと、大企業じゃやらなかったよ・・

という業務が多数発生します。

少し、ではなく多数です。

(ちなみにこのブログ多分会社の先輩が見てます)

 

んで僕は一応営業やってるんですが、営業方法も泥臭い。

小さな会社ということもあり、人脈もなければ知名度もない。

ので、自分が繋がりたい製薬会社の担当者をすぐに紹介してもらえるような感じではないんですよね。

メガベンチャーとかになってくれば、人も増えて大企業とそこまで変わらない仕組みがある感じもしますが、

ヘルステックベンチャーは耳障りはかっこよくても、蓋を開けたら泥臭いことをしている会社が多いのでは?と率直に思います。

(僕以上に業界で勤務してる人多いので、100%鵜呑みにしないでほしいのと、実態違えば指摘してください。)

ヘルステックベンチャーの待遇(年収や福利厚生)

待遇なんですが、僕は幸いにもMRの頃に比べて年収は大きくは下がりませんでした。

ただもちろん家賃補助はないし、日当もありません。

ヘルステックベンチャーの福利厚生はどこも整っていないところが多いため、もしヘルステック業界の転職を考えているのであれば、待遇が下がることは覚悟が必要です。

僕自身、転職活動で受けようとしたところでも想定年収を聞いて辞退することもありました。

そう考えると製薬会社の福利厚生はマジで神。

神龍がいたら、すぐさま製薬会社ほどの福利厚生をください、と言います。

なので、今の待遇を絶対に下げたくない!って感じる人には正直お勧めしません。

ただ、ヘルステック業界は他の業界に比べて医療が絡むため、相場の年収よりも高く設定されています。

転職活動していた時が社会人5年目だったんですが、どこも500万円~600万円の相場くらいは出してくれそうな雰囲気はありました。

MRから転職する人も、何かしら特別な理由(やりたいことあるとか)があって転職してくる人が多いイメージですね。

ヘルステックベンチャーは激務?

テーブルの上のコンピュータのマウスの横にあるAppleMacBook

そして次に働き方。

会社による、ということが全てではあるんですがベンチャーであればあるほど労働時間は長い、そう思ってもらっていいと思います。

まあ、サービスも確立されてない売り上げも少ない会社であれば必然的に労働時間は伸びますよね。

転職活動してる時の社長面接で、社長が仕事中でサービスエリアからオンラインで繋いだこともあるし、面接当日に1時間くらい遅れて入ってくるなんてこともありました。

(全部そうじゃないからね)

その瞬間にこの会社は受かっても次の面接に進むのはやめよう、と思いながら転職活動してました。

労働の割に、社員の待遇をすぐにあげられる体力もないので、社員に還元するといった姿勢を持っている会社の方が少ない気がします。

朝9時から働いて家に帰るのが23時以降、そして土日も会社の仕事から離れられない、という会社も聞いたことがあります。

上述したように僕は転職活動中で、「この会社忙しそうだな」と感じたところは全て途中で面接を辞退したり逃げてきました。

なので僕が今いる会社はそんなに激務じゃないです、よかった。

ベンチャー企業の教育体制

古い本、本、古い、図書館、教育、アーカイブ

では教育体制について話します。

これもベンチャー企業でよく言われる話ですが、大企業がやっているような研修もほとんどないです。

1週間もあればいい方だと思いますし、1日くらい自社商品について紹介を受けてから

「はい、じゃあ明日からよろしくね」

みたいな感じです。

勉強が分からない女の子のイラスト

というか、会社の商品が明確に決まっていればまだいい方で、立ち上げすぐの会社は何が商品になるのかみんなで考える、というところから始まります。

ベンチャー企業に教育体制を求めるな、と言いますが全くその通りで、社員みんな暗中模索の状態なので正解がないんですよね。

だからマニュアルもなければ、正しい方法なんてものもありません。

新薬を売る場合は、明確に値段や効能効果、副作用が決まっていますが、商品の形すら明確に決まっていないことが多いです。

ベンチャー企業のいいところ

クレヨン、塗り絵、ぬりえ、手、色

ただ、何と言ってもベンチャー企業のいいところは

  • 社長との距離が近い
  • 裁量権がデカすぎる

この2つです。

社長の距離が近いために、会社に不満があればそれを直接伝えられるし、自分がやりたいことも直接伝えることができます。

大企業だと、現場で不満があってもそれを上司に言って、上司がその上の管理職に伝えて・・

というような流れがありますが、結局社長に伝わることがありません。

そういったストレスは感じることはなく、社長との距離が近いというのは大企業にはないメリットです。

もう一つが裁量権のデカさ。

決まった売り方やマニュアルがないため、「とりあえず何でもやってみな」という姿勢をどのベンチャー企業も持っていると思います。

若手にもその裁量権が与えられ、割と自分の好きなように仕事を進めることができます。

一般的なベンチャー企業のメリットですが、実際に体感しています。

まとめ

以上がヘルステックベンチャーで1年間働いて感じたことです。

久々に書いたら長くなりました。

最後にちょっと宣伝ですが、YouTubeでメインに発信してるので、興味ある方覗いてみてください。

製薬業界で日本一面白いクリエイターが送るYouTube

それでは。

 

  • この記事を書いた人

西 雅貴(にし まさき)

【経歴】2015年3月に長崎大学を卒業し、新卒で塩野義製薬株式会社にMRとして入社。その後、2019年10月にコントラクトMRに転職し、1年間の勤務を経てMRからキャリアチェンジ。2020年からヘルステック(医療IT)企業へ入社し医療業界のDXに携わる。2023年5月ににしまファーマ株式会社を創業。 医療業界の転職支援に特化した人材紹介会社を経営しながら、YouTubeやSNSで医療業界の転職情報や転職ノウハウを発信中。 お問い合わせは下記までどうぞ。 m.nishi@nishimapharma.co.jp

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